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Deep Musicmaster ミュージックマスター及びデュオ・ソニックは、ショートスケールにジュニア向けのアイテムのイメージから、気にならなかったことが、58年前期のミュージックマスターを検品時に、この物はイレギュラーでは、ないかと疑問を抱いたことに端を発しまして、究めてしまいました。 56年発売時のフェンダー社の仕様では、ナット幅1か8分の5インチと言う発表で、我々の頭にピントこなく、日本において1インチを2.5センチ、または2.55センチで換算するのか疑問になる点でもありましたが、2.55センチで換算すると4、14センチとなり、これを基にこれから展開していきます。いわゆるこの寸法を、後のフェンダー社の規格サイズの表示では、Bネックにあたりレギュラーサイズとなりますが、ナット幅にも個体差があり、ここでその他の資料とも照らし合わせ許容範囲を決めることにします。そのBネックの範囲は、下限−0.5ミリ 上限+1.0ミリとします。 では、次に新たに計測する機会はあり、次の表に掲げることにします。但し、計測器はごく普通のモノサシと目測に、ネックの面取り部分も含んだ幅いっぱいまでをフレットの寸法とする。表はミリ表示です。
AネックBネックの違いは、Aネックが1フレットより、5〜7フレットあたりまでの幅が狭いのでネックシェイプが細い。また12フレット以降は、ネックジョイントの関係から変化がありません。 まとめに入ります。ライバルのギブソン社は、1958年より、普及モデルで、弾きやすさも追求させたレスポールジュニアのダブルカッタウェイを登場させます。またこれらのことが、両社互いのにらみ合いの時期とエレキギターの浸透から生産性の拡大となり、フェンダー社においても、上位機種のジャズマスターもラインアップされ、またヴィンテージとして出まわっている量から、普及版ミュージックマスターとデュオ・ソニックも、生産量が増えたようです。文献では、オプションで、細めのものも可能とあったのですが、58〜59年のカタログでは、少年の姿もみられ、子供向けにもアピールしたもので、この頃よりAネック仕様がレギュラー化されたと診るべきでしょう。61年より1か5分の1サイズという資料もありますが、それは、疑問視してよいでしょう。 |